10月27日(289日目:247日目)
活動247日目。
今日も授業時間もらえず。
事務所の角には大きな引き出し式の四段棚がある。
鍵の管理はカウンターパート。
以前、カウンターパートが鍵開けてガサゴソしてる時に1段目と4段目にはATミッションのO/H用の部品キットが入っていたのは見てた。
2段目と3段目は謎だったけど、部品棚かと思って気にしてなかった。
とある日、鈑金車体の先生から「あの棚の鍵持ってる?」って聞かれて、
「持ってない」って答えたら、
「あの棚はJICAで使ってた棚だぞ」って教えてもらってた。
今日、カウンターパートが棚の鍵を開けてたので、そのタイミングで2段目と3段目を確認させてもらう。
私が「JICAで使ってた?」って聞いたら、
「そうだ」って。
で、2段目と3段目を確認したら驚きの発見。
なんとここにもJICAが買ったラップトップが隠されてた。
棚のラックトップ1台、今は私が使ってるカウンターパートが隠し持ってた1台、2人の先生が私物化してる2台、確認出来てる物だけでなんと合計4台!
あまりの多さに、"実はあと3台あって、7台集めれば神龍呼べるんじゃね?"って思ってしまった。
前任者はこれに加えて設備投資。
棚の中には前々任者の設備投資詳細資料の一部も入ってた。
前々任者の報告書の記録では、任期中に購入した実習用エンジンは2機。
資料はその1機の明細。
価格65000ペソ(約156000円)。
仮に同じ価格帯の物をもう1機買ってたとすると、約130000ペソ(約312000円)。
ドミ共は貧富の差が大きいので一概に言えないけど、月収10000ペソ以下で一家で暮らしてる所得の家庭もある。
そう考えると、エンジン購入だけでドミニカ人の年収分をJICAは使ってる。
前任者達がこれだけ買い与えてるんだから、そりゃ私にはケチケチ言って来るわな。
実習場にはJICAのステッカーか貼ってあるエンジンスタンドが4基あるけど、資料を見てたらそれは前々任者が先生達と共同作業で自作した物と判明。
現在、全く使われてないけど。
何なら邪魔扱いされて隅に追いやられてるけど。
実習用のベンチエンジンはトラブルシュート実習用に製作したようだけど、今は部品取られて概観説明用の展示品となってる。
語学力の壁があって、わかりやすい実績をカタチにするなら物買えば手っ取り早くて簡単だけど、もうそんな時代じゃないし、設備投資したってどうせ使われてない。
以前、会議の時に「お前は何を教えられるんだ」って話になり、「要請内容に対して教える事は出来るけど、見ている限りではこの国の整備水準、スタイルや文化にはそぐわない」って伝えた事はある。
そしたら「必要か不必要かそれを判断するのは我々だ」って言われて、まぁそうだよなって思った。
結果、日本国民の税金で購入された機材は"建前上捨てる事が出来ないゴミ"と化している現状。
実習用に製作された簡単な機材は捨てられてるものあるけど。(資料に記載されてる製作した実習機材で既に存在してないのもある)
"必要か不必要かを判断するのは我々だ"のスタンスとベクトルがなんか違う気がする。
私がどんなに知識の技術移転の授業をしたところで先生は出席する事はないし、物として残る物はないし、今後も購入する事はない予定なので、配属先では"何も買ってくれなかったケチなボランティア"として語り継がれる事だろう。
授業を通して生徒さん達の知識として残ってくれれば、配属先が私の事を何と言おうがもうどうでもいい。
今問題なのは、授業時間を確保出来ない事。
棚の鍵は2個あったから1個借りて、その棚の2段目と3段目を使わせてもらう事にした。
ランチは昨日とは違うcomedor(食堂)。
同じ価格、100ペソ。
あとから配属先の運転手さんに聞いたら、今日行った食堂はオープンしてからまだ半月位しか経ってないらしい。
そして運転手さんおすすめの食堂は私が昨日行った食堂らしい。
近くに3~4軒の食堂があるらしいけど、その食堂が1番美味しいとの事。
ランチに大盛りご飯と肉食べると腹持ちがいいからか、夜になっても特別空腹もなかったし、今日の夕食はクラッカーとコーヒー飲みながらYouTube。
居合斬りで350km/hのスピードで飛んでくる6mmのBB弾を真っ二つとか、見てて痺れる。
まさにリアル石川五右衛門。
剣術者も刀鍛冶も、日本人ってクレイジーだ。
その後、やりすぎ都市伝説。
一通りダラダラして、任国外旅行のプラン作成。
お弁当持っていかないとそれの支度と洗い物減るし、更に夕食の支度しなくて済むとなるとかなり時間が確保出来る。
今日はYouTubeタイムに使ってしまったけど。
①新たな事実を知る事が出来た日。
②安いランチセットを大盛り食べれば夕食質素で済むから、これはこれで経済的。
③たまにYouTube観ると面白い。